Single Malt Whisky シングル・モルト・ウイスキ− |
6つの生産地に区分しています。
1.Speyside スペイサイド
以前はハイランドに含まれていたエリアですが、現在は独立した地域に区分される、スコットランドにおけるモルト・ウイスキ−蒸留所の約半数が集中しているスペイ川流域の地域。
2.Highland ハイランド
グラスゴ−西部から北の地方。非常に広大なエリアに蒸留所が点在していて、中でも蒸留所が集中しているスペイ川流域はスペイサイド・モルトとして別に区分しています。
全体的にバランスのよい辛口で、ピ−ト香も爽やかなものが多い。しかし、個々に個性的な蒸留や樽貯蔵をしているので、簡単には味わいの特徴を言い尽くせない。
3.Islay アイラ
スコットランドの西の大西洋に浮かぶ、インナ−ヘブリディ−ズ諸島の最南端の島。日本で言えば淡路島くらいの大きさで、人口は4,000人に満たない。
モルト・ファンにはモルトの聖地とも呼ばれ、独特のヨ−ド臭とスモ−キ−さが特徴です。
4.Islands アイランズ
アイラ島以外の島で造られるモルト。現在モルト・ウイスキ−をリリ−スしている蒸留所がある島は北から順にオ−クニ−島、スカイ島、マル島、ジュラ島、アラン島の5つです。それぞれがはっきりとした個性を主張しています。
5.Campbelltown キャンベルタウン
現在はスプリングバンク蒸留所とグレンスコシア蒸留所の2つしか蒸留所がないため、ハイランドに区分されますが、一般的にブリニ−(塩辛い)な風味が特徴です。
6.Lowland ロ−ランド
ハイランドの境界線より南のエジンバラやグラスゴ−などの大都市周辺に広がっている地方。伝統的に3回蒸留を行う、ソフトでライトな味わいのモルト・ウイスキ−を生産しているのが特徴。
一般的に香りや風味が特徴のシングルモルト・ウイスキ−は、ストレ−トで飲むのが良いのですが、飲み慣れていない方やあまり強くない方だと、オ−ダ−するのをためらってしまうと思いますが、シングルモルト・ウイスキ−は急いで飲むべきものではありませんので、ミネラル・ウォ−タ−やソ−ダなどをチェイサ−に少しづつ口に含み、ゆっくりと味わっていただくと意外にどんな方でも結構飲めると思います。
また、ミネラル・ウォ−タ−と1:1で割るトゥワイス・アップ(氷は入れません)もおすすめです。水で割ることによって香りが広がるので、プロもテイスティングの際にはストレ−トで利き酒したあと、必ずトゥワイスアップにして、再度香りや風味を確認します。
ザ・グレンリベット蒸留所のマスタ−・ディスティラ−のジム・クライル氏は「ワン・ロック」という飲み方を推奨していますが、これはオン・ザ・ロックにしたザ・グレンリベットに少量の水を加えるという飲み方です。日本のように湿度の高い所では、夏場にストレ−トでは少し重たいと感じる時もありますので、そのような時には是非、試してみてください。
いままでウイスキ−を敬遠していた方も、いろいろな楽しみ方がありますので、是非試してみて下さい。
スコットランドで実際にモルトウイスキ−を造ってる方々から教わったことですが、「ウイスキ−の飲み方に決まりはない、好きなときに好きなように飲むのが一番だ」と言うことでした。
Grain Whisky グレ−ン・ウイスキ−
トウモロコシ、大麦などを原料に、連続式蒸留機で蒸留。3年以上樽で熟成させる。
ピ−ト香は付けないので、ソフトでなめらかな味わい。一般的に蒸留所独自の味はほとんどでない。
ほとんどがブレンデッド・ウイスキ−用に使用されるため、シングル・グレ−ンとしてボトリングされることはほとんどない。
Blended Whisky ブレンデッド・ウイスキ−
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